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2008/07/09 (Wed) 00:36
サリン被害者の河野さんの本「命ある限り」を読んで

●サリン被害者の河野さんの本「命ある限り」を読んで
 いやはや、河野さんは何と言う人なのだろうか。釈迦や孔子の再来か?と思わせるほどの方だ。あれほどひどい目にあいながら、沈着冷静に淡々とインタニューに応じる姿は、山口光市母子殺人事件の被害者家族の本村さんにも共通するところがある。ひょっとして神はあのような立派な方の身に悲惨な事件をあてがったようにさえ感じてしまう。
 河野さんの講演会に出席したことがある。自ら自分のことを「サリンの河野です」と自己紹介してしまう、その心の広さにまず驚かされる。普通は犯罪被害者、しかも最初は犯人扱いされようものならそのことに触れたくないのが人情だが、彼はおくびにもださない。しかもサリンで寝たきりの奥さんに14年以上も付き添っている。講演の後に客のおば様たちが河野さんと一緒に写真に写ろうとしていたが気持ちはよくわかる。
 彼の本を読んで、驚かされることばかりだ。世の中、こんな立派な人がいるなんて信じられない…。少し誇張しるかもしれないが、実際そのように感じてしまうのはおそらく私だけではないだろう。彼の松本の家には今でも元オウム信者が寝たきりの奥さんのために花を持ってくるそうだ。しかも河野さんの家の庭掃除をしたり植木を手入れしたりしているそうだ。そんな元信者を河野さんは暖かく受け入れ、家族にも「こちらはオウムの○○君だよ」と紹介している。何という心の広い人だろうか。
 本当なら、自分がサリン製造と疑われたきっかけとなったオウム真理教の教祖の麻原には「ぶっ殺してやりたい」という気持ちが湧くだろうが、彼は未だに「麻原さん」と呼び捨てにしていない。まだ犯人と決まっていないからだそうだ。それは自分が犯人だと決め付けられた警察による冤罪やマスコミによるヒステリックな報道を身をもって体験したからだろう。
 彼の立派なのは、このような被害に逢っても、誰一人として恨んでいないということだ。恨むエネルギーがもったいないそうだ。リストラされて自殺する人の気持ちもわからないという。彼は幼い頃から何度も事故に逢い死にかけた体験を持っている。兄弟も多く、多少の喧嘩や怪我で親は口うるさくいわなかったそうだ。そんな幼児期の良い意味での放任が彼の性格を作り上げたのだろう。今のモンスターペアレントに聞かせてやりたい。 
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